氷の女王に口付けを

けれど変な男に捕まって、ミューちゃんの将来を壊されたくはない。


つまりタラソワ氏は、


「俺に仲人をやれというわけですね」


男を紹介させる気なのだ。


「勘がいい子は好きよ。早速だけど、オススメな子はいない?」


このばばあ。結局俺はミューのお目付け役として雇われるということかよ。


ミューとその男の関係が上手く行くように、恋のキューピットをさせようって腹か。


……面白い。


「俺がミューちゃんと付き合うという選択肢はないんですか?」


「それはないわね。恋人同士が同じリンクで練習なんて、捗るわけがないじゃない」


あんたが俺を理由するのなら、俺もあんたを利用してやる。


要は結果が重要なのだ。
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