氷の女王に口付けを
【おまけ】
新型インフルエンザに感染したということで心配になり、去年同様お見舞いにやってきた羽生。
アポなし突撃訪問だったが、大介のご両親は大歓迎。
なにも知らない大介の元へ、羽生は忍び足で向かう。
ゆっくりと扉を開き、隙間から大介の姿を確認。
大介はベッドに寝ころび、なにやら雑誌を眺めていた。
もしかして、最中でしたか?
羽生の脳裏にカタカナ四文字が浮かびあがる。
ここは気を利かせて退散するのが立派な対応だが、大介イジリが半ば趣味になり始めている羽生にとって、その対応をとる選択肢など毛頭なかった。
「やっほー! 一人でなにしちゃってんの~?」
思いっきり扉をあける。
突然の襲来に大介は叫び声をあげて、読んでいた雑誌を後ろに隠した。
「なななな、なんであんたが家にいるんだよ!?」