氷の女王に口付けを

次はジャンプコンビネーション。3F-3T。


前向きのアプローチからターン。右足トウピックを突いて、左足インサイドで踏切り、ジャンプ。


空中でしっかりと回りきり着氷。続けざまに左足のトウを身体の後ろに突いてセカンドジャンプ。


3-3。エッジは氷を抉ることなく、滑らかに氷上へ舞い戻った。


不敵な笑みを浮かべる。ダークな曲調の音楽と相まって、自分の考え出した役にドップリと嵌っていることがわかる。


顔の表現も今季から本格的に付け加えたが、あいつにあんな悪い顔が出来るとは今でも不思議だ。


ここでピアノのゆったりとした旋律が主張を始める。


墓場から蘇った骸骨たちが、死神のメロデイーによって踊りだす。


ゆったりと、しなやかに、喜びを前面に押し出したサーキュラーステップ。


円を描くように踏みステップ。


身体を大きく使い、足元は複雑なステップを器用にこなす。

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