氷の女王に口付けを

なにより柔軟性があるため映える。


難しいスピンの入り方(デスドロップ)・難しいポジション(キャノンボール)・チェンジエッジ・二つ目の難しいポジション(手を後ろに組む)で四つの要素を満たす。


上体を起こすと最大の見せ場、ストレートラインステップ。


日の出がやってくる。骸骨たちの舞踏も、終焉を迎える。


絶望、狂喜、悲しみ、二度目の死を向かえる骸骨たちが―――


踊り狂う。


ショートサイドからショートサイドへ一直線へ走るステップ。


サーキュラーとは違い、荒々しく力強いステップを刻む。


最後の最後まで、己の身体が朽ちるまで踊り狂う骸骨。


音を拾い、深いエッジワークで足元をなんなくこなす。


腕や上体の使い方も大きく、死の絶頂を思い起こさせる。


表情もよく出来ていて振り付けもメリハリがあっていい。いいのだけど……。

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