誰よりキミが…
「あはっ、敦ぃぃ!なんか、居るっ♪」
「ああ、元カノ?気にすんなっ!」
後ろから近寄ってきた声は、確かに敦と黒木さんだった。
「わっ!麻里花、逃げよ~」
そう言って悠美に手を引かれるが、私は立ち止まった。
「敦…。私と付き合う気がないのはもう知ってるよ。けど最後に言わせて?私、敦のこと信じてた!優しくしてくれたじゃん!さよなら...」
それだけ言い残し私は強引に引き返そうとした。
「待って麻里花~…」
「ちょっ!いいのぉ??」
二人がついてきてくれた。
「ははっ、ごめんね2人とも…」
散々泣いたから、もう泣かない。