誰よりキミが…
日曜日。

「麻里花ーーーっ!!!」

「あ、ハルー!!遅れてごめん…!!」

私は急いで走ってきたから、息を切らしてた。

「ぷっっ、大丈夫!!??そんな慌てなくても良かったのにぃ」

ハルは笑いながら言う。


「じゃ、行こっか。」

「ぅん…!!!」



「それにしても、何買うの?ハル」

「えぇー!!??ひ、み、つ!!」

「何でよー!!教えてよっ」


しばらくしてからハルは言った。


「好きな人…好きな人への、チョコを買うの…。」

「えっっ!!あぁ!!佐古くんの!!」

ハルの好きな人は、佐古達也(さこ たつや)って言う人で、現在片思い中。


「叶わないってわかってるのにね…それでも、せっかくのバレンタインだし」


「そうだね。喜ぶよ、きっと。」


そうかな、と、ハルは照れて見せてた。





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