大好きなキミへ
第二章

両思い



「おっはよ―――っす♪」







いつもうるさい草太が叫んだ。






今日はその声が耳にジンジン響き渡る。






昨日、全ッ然眠れなかった。






「・・・・ちょ、草太黙れ」







「何、キレてんの!? やぁっと宮本と両思・・・・」






言いかけた草太の口を、俺は手でふさいだ。





「シッ!!黙れっての!!!!」





「はぁ~??なんで!?」





「・・・・・・まだわかんねぇからさ・・・・・」
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