大好きなキミへ

放課後の教室


バチン・・・バチン・・・・




沈黙が続く教室に、ホッチキスの音だけが響く。





あークソ。担任め・・・。





【暇だろ】とか言って、俺らに他の仕事もやらせやがって・・・。






しかも・・・・なんかさっきから、きまずいし。






しかも宮本、モテ子だし。や、それは、なんら関係ないんだけど。





「・・・何?」






「え?」






「あたしの顔、なんか付いてる??」








微笑みながら、宮本が首を傾げる。







「え・・・いや、なにも付いてないけど・・・」








しまった。なんか見入ってしまった。









宮本がモテてるとか考えてたら。
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