大好きなキミへ
その光景を、黒沢が見ていることに俺たちは気がつかなかった。








「・・・・・俺の負けかな・・・・」





黒沢は抱き合う2人を見ながら言った。




「おーおー、やぁっと負けを認めたか!!」






「・・・うわっ! 笹木草太!?いつからそこに・・・」





「さぁなー♪ ま、でも・・・これからも俺たち、友達だからなー!」







「・・・意味わかんねぇし」







黒沢は歩いて、曲がり角へ消えた。
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