危険ナ香リ
「楽しいな、これ。……って、ヤバい。これじゃまた話が逸れていくな。えーっとだな、清瀬」
「んーっ!」
「とらあえずだな、俺の家に来てくれるならお礼に飯出すぞ。暇なら……ってゆうか、来い」
命令ですか!?
口をふさがれながら目を見開いているうちに、笑ってる佐久間先生を見えて、なんだかムッとして、急いで首を横に振った。
「まあそう嫌がるな。俺の為だと思って、な?」
ぶんぶんと首を横に降り続ける。
振り続けていると、少しだけ手と顔の間に感覚ができて、そこから息を吸うことができた。
すぐ近くにある手から、タバコのニオイを感じ取って、ますます反抗した。
「お前意外と生意気だな」
生意気でけっこう!
そう思った直後、ぐっ、と顔を握るように押さえつけられた。
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