昼間の月は淡くて白い 第二巻

*『砂時計』

あとどれだけの時間が残されてるだろうか

残った砂を眺めて確かめる


さらさらとめどなく


どれほどの時間が経ったのか

落ちた砂を眺めて確かめる


さらさらとめどなく




まだ時間が欲しくて

砂時計を

世界を裏返す

落ちていた砂が落ち始めた


ほら

元通り

僕は再び

黙考を続ける





*
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