昼間の月は淡くて白い 第二巻

*『砂時計のカノン』

君の笑顔が見たかった

君を傷付けたくなかった

残された時間は短すぎて

お互いの幸せを願うばかりの

その優しさが僕らを傷付けるんだ


僕らに残された鍵盤はあとどれくらい?


1番大事な想いをお互い隠しつづけたまま

伝えられない言葉の分まで

想いを乗せた旋律を

箱庭の中で奏で続けよう

せめて限られた時の中では

ずっと繰り返し伝え合おう





*
< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop