昼間の月は淡くて白い 第二巻
*『赤い理性』
唆されずとも
いずれは口にしただろう
僕らの皮膚の下に流れるそれと
同じ色の皮を被った
命の色を纏った果実
禁じられた物はかじる程に甘いものだと
僕らは知っていたのかも知れないね
本能のままに口にしたのは理性
そう
僕らは知っていたのかも知れないね
*
いずれは口にしただろう
僕らの皮膚の下に流れるそれと
同じ色の皮を被った
命の色を纏った果実
禁じられた物はかじる程に甘いものだと
僕らは知っていたのかも知れないね
本能のままに口にしたのは理性
そう
僕らは知っていたのかも知れないね
*