昼間の月は淡くて白い 第二巻

*『赤い理性』

唆されずとも

いずれは口にしただろう

僕らの皮膚の下に流れるそれと

同じ色の皮を被った

命の色を纏った果実

禁じられた物はかじる程に甘いものだと

僕らは知っていたのかも知れないね

本能のままに口にしたのは理性

そう

僕らは知っていたのかも知れないね







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