snow flake〜罪な恋に落ちて〜

Ⅱ―恋心―――――


満員電車に揺られ、一週間が始まった。






慌ただしい午前中は仕事に急かされるように過ぎた。


12月に入り急に寒さが増したのを機に、テラスでのランチを中止した私達はサンルームに場所を移した。



伊織の話だと、予定通りお祝いに行き、そのまま2人で夜を過ごしたようだ。


琥珀さんと、一緒に長い時間を過ごしたのは久々みたい。



12月の澄み切った空。

柔らかな陽が降り注ぐ。


淡い光の中、少女のように頬を染めて話す彼女は、本当に綺麗だ。




心から彼女と、彼女の愛しい人の幸せを願った。

自分の幸せを重ねるように。



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