snow flake〜罪な恋に落ちて〜
互いの性格や物事の捉え方、異性への接し方やそれまでに歩んできた道。
樹は口数は少なくても、聞いた事には答えてくれる。
たくさん話をする中で、私達には重なる所がいくつかあった。
夜働いた者にしか分からない独特の親近感を感じた。
一種の同じ時間を生きた私達は急速に距離を縮めた。
しばらくして、樹は私の家に棲みついた。
それと同時に大学を辞めた。
後から聞いた事だけど、あまり大学には行ってなかったらしい。
大学も親が決めたらしく、興味もない。
彼なりの親に対する反抗だと話してくれた。