snow flake〜罪な恋に落ちて〜
視線に気付いたのか空いてる片手で頭を撫でられた。
一つ一つの仕草に胸が締め付けられて、彼への想いで心がパンクしちゃうんじゃないかと思うくらいだった。
間奏に入り小声で声をかける。
「椿、めっちゃ上手い!!」
正直な感想だった。
「ありがとう。…惚れ直した?」
冗談めいたセリフに笑いつつも、店内が暗いせいか、私は素直に頷いた。
それをみて椿は顔を綻ばせた。
絡み合う私達の視線は互いに引き寄せられるように近づき、
3回目のキスを交わした。
羽が触れるような優しいキス。
小さな音を残して離れる唇が名残惜しいと心から思った。
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