snow flake〜罪な恋に落ちて〜
「うん!……でも、どこへ?」
終電なんか終わってる。
行くところなんて限られてくる。
まして、男と女が2人……!!
すぐさま浮かんだ考えを押しやった。
椿に限って、そんな……
「姫、何考えてるの?」
突如声をかけられて反応が遅れる。
「そ、そんな変な事なんて考えてないよッ!」
ブンブンッ!
と首を振り、精一杯の否定をしたけれど時既に遅し。
見透かしたように口角をあげる椿はすごく意地悪な顔をしてる。
「ふぅ〜ん…変な事考えてたんだ?」
瞳はジッとこっちを向いてるからなんとなく落ち着かない。
「ちがッ、それは…ぇと、、、」
上手い否定の言葉なんか出てくるわけもなくて、私は小さくなるばかり。
ずっと黙ってた椿が口を開いた。
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