snow flake〜罪な恋に落ちて〜
狭い室内。
樹の足なら3歩で私に届く。
私は呼吸も忘れるくらい動けなかった。
「お前の居場所はどこだと思ってんの?」
腕を引かれ、首筋に痛みが走る。
樹の胸を押し返しても無駄だった。
精一杯の抵抗も、
抱き留められて
真紅の華がいくつも咲く。
「‥…ッ、だめだってば…やっ〃〃」
「お前さ、そんな顔で言っても意味ないし」
黙れと言うかのように唇を塞がれる。
今度こそ、本当に呼吸を忘れてしまう。
噛みつくようなキス。
決して、優しいキスなんかじゃない。
苦しさに涙が滲む。
必死にもがいて、やっと呼吸を許された。
でも、
「あのさ、この場で犯されたいワケ?」