snow flake〜罪な恋に落ちて〜
―――――ッ!!
何を言われたかすぐには理解できない。
頭を引き寄せられて、また塞がれる。
さっきよりは優しくて、でも、
更に深い口付け。
意識を全部もってかれそう…
(流されちゃ…ダメッ…)
考をフル回転して、やっと気付いた時には遅かった。
服の裾から長いしなやかな指が私を弄ぶようになぞる。
「……んッ、やぁ‥ン、ふぁッ…」
キスの合間に息を吸い込む。
同時に抵抗の声をあげるも“声”としての機能を果たしてはくれなかった。
ただ、樹を喜ばすだけでしかなかった。
(こんなのヤダッ…)
意を決して、
樹の唇を噛む。
そうでもしないと、このまま…
「ッてぇー…お前、何したか分かってんの?今夜は、優しくなんてしてやんねーよ」