snow flake〜罪な恋に落ちて〜
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目の前には漆黒の扉。

シルバーのツタと真っ赤な薔薇が飾りでついてる。


横には、


“club kNight”


扉と同じ素材で作られたプレートが存在を主張してた。



(…knight。さながら姫を守る“騎士”っ てとこかな?)


伊織が扉に手をかけ、ゆっくり開いた。

もぅ、後には戻れない。

私は覚悟を決めた。








この漆黒の扉の向こうで、

私は1人のホストに出会った。


薄明かりにも負けない、眩い輝りを放つような彼の笑顔を、


“太陽”


みたいだと思ったのを今でも忘れない。



彼の名は『椿』

kNightのNo.3だった。



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