snow flake〜罪な恋に落ちて〜
考え事をしながらも、なんとかミスなく午前中を終える。
時間て不思議で、望む通りになんか決して過ぎてはくれない。
もう少し考えたかったのに、それを許してはくれなかった。
私達は昨日と同じテラスでランチをとる事にした。
「姫璃、無理しなくていいからね。姫のペースで話してよ?私に打ち明ける事自体が姫の負担になるのは嫌だからさ」
話す糸口を見いだせない私にそう言って、ただ隣にいてくれる。
伊織の優しさがありがたかった。
スカートを軽く握って小さく息を吐く。
一回、空を見上げて私は秘密を紐解いた。
「…うん。ありがとう。少し長くなるけど良いかな?」
小さく頷いてくれる彼女に、
私は全てを話した。