snow flake〜罪な恋に落ちて〜
背が高く、焦げ茶色の髪をワックスで軽くいじり、その下には同じ色をした瞳と通った鼻筋。
彫刻のように一つ一つのパーツが彼の整った容姿をつくりあげる。
No.1も頷ける。
細かい所まで気を遣ってくれる。
当たり前の事だけど、できないホストが多いからNo.の順列ができるのだ。
オーナーさんはホストとしては完璧に近かった。
でも、伊織にとってはどうなんだろう。
隣でニコニコして座る姿に少し、胸が痛くなっちゃう。
(こんな人が彼氏じゃ、伊織も大変だろうなぁ…いろんな意味で)
最後に、オーナーさんて呼ばれるのは性に合わないと私まで『琥珀』ッて呼ぶ事になってしまった。
もち、『さん』付きだけど人の彼氏ってだけでなんか緊張してくる。
一通りオーナー…じゃない、琥珀さんの話が終わると今度は椿の番だと思ってた。
なのに、
「ぁあ〜ッッ!!」
急に叫び、
「俺、まだ姫の名前聞いてない…」
なんて、言い出した。
(?????)