snow flake〜罪な恋に落ちて〜
突然の事に席にいるみんなが“キョトン”とした顔をする。
首を傾げる。
とりあえず、シャンパンに口を付けてはみるけど、いまいち理解できない。
椿は何を言ってるのだろう…?
だって、さっきから、私の名前…
「…呼んでるよ?」
(?????)
今度は椿が首を傾げる番だった。
柔らかそうな髪が一緒に揺れる。
「だーかーらぁー、『姫』って呼んでるじゃない?どうしちゃったの…?」
飲んだお酒だって、酔うには少ない量。
ホストならなおさらだ。
こんな量で酔ってたら仕事なんか勤まらないはず。
見かねた琥珀さんが助け舟をだしてくれる。
私の名前を一文字ずつ区切り、よりわかりやすいように、
「椿、彼女の名前は『姫璃』さっき俺が言ったの忘れたか…?
で、姫璃チャン。ごめんな、ここではお客様を『姫』って呼んでるから…」
最後に『2人ともよくそれで、今まで会話が続いたね笑』なんて苦笑混じりに添えられた。
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