snow flake〜罪な恋に落ちて〜
―――――――〃〃〃!!
なんでもない事のように、
それが、元から用意されてた言葉のように、
椿は琥珀さんに告げた。
伊織はシャンパンを片手に楽しそうに行方を見守ってる。
聞いてる方が恥ずかしくなって、
俯いて、スカートの裾をもてあそぶ。
話はまだまだ私の事なワケで、
平気だったはずなのに椿の顔がみれない。
彼の真意がまったく掴めない。
深い意味も他意もないのかもしれない。
でも、椿を意識する度に、いろいろと考えてしまう。
いろいろと…。
「分かった、他の呼び方は自分で決めろ。指名客含め、自分で責任取れよ?」
オーナーの顔をして応えるけど、琥珀さんはなぜか嬉しそうだった。
「ありがとうございます。…じゃ、姫!そーゆう事だからよろしくな?」
俯いて、顔をあげない私の頭に“ポンッ”と乗せられた大きな手。