強引彼氏
*帰り道
「家どこなの?」
「あ。この道まっすぐ」
「案外近いじゃんか。
なら行こう?」
「あ~そおっすね。」
田原先輩は歩くのが
速くて、行こうと言
われたが ついて来い
に近かった。
「ハァ....ハァ....」
私は普段歩くのが遅
い。だから先輩に付
いて行くのが大変で
小走りだった。でも
暗い道においてけぼ
りになるのも嫌で、
必死に付いていった。
「ねぇ。」
不意に声がしたのが
びっくりした。
「えっ!!!!」
「えっ。じゃなくて。
何びっくりしてんの
俺、おばけじゃない
から。」
軽く笑いながら言わ
れた。
「おばけ嫌いなの??
怖い話しとか」
いきなり話しだした
から、おどおどしな
がら会話を続けた。
「無理っす。てか嫌い!!」
くすくすと笑いなが
らこっちをみてくる。
「ここら辺、道路になる
前は電車通ってたじゃ
ん?そこで女子高生が自
殺して、死んでからも
この辺ふらついてるら
しいよ。」
「......。」
私はドン引きだ。
血の気が一気にひいて
リアクションすらでき
ない。
「あ。怖い話し嫌いか。
ここから一人で帰る?」
そんな事嫌に決まって
いる。
「やだ!!!やだやだ!!!本
当にやだ!!死ぬ!!」
首を左右に振って答え
たのに、先輩は笑いな
がら