強引彼氏


「嘘だよ。可愛いから
いじめたかっただけ♪
あ。危ないよ。」

腕をぎゅって引かれ、
先輩の胸に飛びこむ感
じになった。

「車。危ないじゃん。」

あ....。
可愛いなんていうから
じゃん....。


「人肌いい~。暖かい」


そのまま抱き着かれた。


「やめて下さいよ。」


思わず突き放してしま
った。


「ごめんって」


心配そうに顔を覗い
てくる。

「もう着くんで。この
辺でいいです。あり
がとうございました。」


そう言ってわかれた。
なんなのあの人。
ただの強引男。


馬鹿じゃないの...。


< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop