kiss
梨麻と優河
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4月。
桜は散り始めて、小さな葉が見える。
窓際の席って得だなって校庭の桜の木を見ながら思う。
「梨麻ちゃん、帰ろう」
私、片瀬 梨麻【かたせ りま】。
めでたく高校2年になった。
そして今私に駆け寄ってきたのは数少ない友達の畑中 百合【はたなか ゆり】。
高校からの友達だけど百合とは1番親しい友達になれたと思う。
それくらい一緒にいて落ち着ける。
「今日は委員会あるから、先に帰ってていいよ」
始業式の翌日のHRで運の悪いことにじゃんけんに負けてしまい放送委員になってしまったのだ。
本当なら百合と帰りたかったのに、とは思うけどそれは負けた私が悪いのだから仕方がない。
「そっか。私、待ってようか?」
にっこりと笑う百合に頷きそうになったけど、何時に終わるかわからないのに待たせるわけにはいかない。
「ううん。大丈夫。じゃまた明日ね」
時計を見ると委員会の始まる16時になろうとしていたので、百合に別れを告げ、足早に委員会の行われる教室に向かった。
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4月。
桜は散り始めて、小さな葉が見える。
窓際の席って得だなって校庭の桜の木を見ながら思う。
「梨麻ちゃん、帰ろう」
私、片瀬 梨麻【かたせ りま】。
めでたく高校2年になった。
そして今私に駆け寄ってきたのは数少ない友達の畑中 百合【はたなか ゆり】。
高校からの友達だけど百合とは1番親しい友達になれたと思う。
それくらい一緒にいて落ち着ける。
「今日は委員会あるから、先に帰ってていいよ」
始業式の翌日のHRで運の悪いことにじゃんけんに負けてしまい放送委員になってしまったのだ。
本当なら百合と帰りたかったのに、とは思うけどそれは負けた私が悪いのだから仕方がない。
「そっか。私、待ってようか?」
にっこりと笑う百合に頷きそうになったけど、何時に終わるかわからないのに待たせるわけにはいかない。
「ううん。大丈夫。じゃまた明日ね」
時計を見ると委員会の始まる16時になろうとしていたので、百合に別れを告げ、足早に委員会の行われる教室に向かった。
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