Half Heart
いい知れない吐き気が襲った。


私は腹部を抱え込んでしゃがみ込み体中を駆け巡る不満を全て吐ききった。

なかなか慣れないな。

さっきの自分の行動に吐き気がしたと思ったら、本当に吐いてしまった。

洒落にならない。



幸い ここはトイレの中だったからよかったものの、教室の中だったりしたら大変だった。


明日から私は不登校間違いない。

くだらないと思うかもしれないけど、私は異性とのキスに不快なものを抱いている。


つまり 同性愛者なのだ。

このことは誰にも言っていないし、知られてはいけないとも思っている。



知られてたりしたら私の周りの人々は直ぐさま私を異様なものを見るような目をして離れていくだろう。


そんなこと、絶対嫌だし、あっちゃいけない。


だから、私は 今まで色々な男の子と付き合ってみた。

どれも私が求めるような答えは見つからなかった。
そもそも見つけられるはずがない。

私は生まれた時から身近にいる友達ばかりを好きになっていた。



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表紙・目次

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