私と先生のSecret Love
あ…そういえば、
頭がクラクラしたと思ったら………………倒れたんだった…。

あれからどれくらい
時間、経ったのかな…でもさっきもう放課後だったから……。

「そういえば、
先生…今って何時ですか……?」

そういうと腕時計をチラッと見て

「え?今?えーと、
ちょうど5時だけど
なんかあるのか?」

不思議そうに聞いてきた。
けど……ヤバい!

「いっけない……!
たしか……5時30分から………」

「…?5時30分からなんだよ…、ねぇ…
さっきから思ってたんだけど…

なんか隠し事してるよね…?」

さっきまで意地悪い顔して笑っていたのに……凄く真剣な眼差しを向けてくる…。
どうしよう……目を逸らしちゃう……。

「な、なんのことだかさっぱり…」

クラッ

ヤバい……
また立ちくらみ!?
ベッドに座ってる状態から立ち上がっただけなのに……。

「急に立ったら危ないよ、俺が送ったげるからさ?」

「い、いいですよ…」

「無理するな。
お前…沙良ちゃん、
またいつさっきみたいになるか分からないだろ?
だから心配だし送る。」

「…わかりました。」

「じゃあ車に乗ってて?って言ってもわかんないよね?

駐車場にいて?」

「わかりました。」

それから5分も経たないうちに先生は来た。

「急いでんだよね、
わりぃな、遅れちまって……。」

先生は申し訳ないって顔で車に乗り込んだ。

「乗りな。」

「はい…。」

でも…どこに?
やっぱり後ろかな?

「隣の助手席に乗りな。」

「でも……」

「いいから、乗りな。時間なくなんぞ。」

私はそれを聞いて
すぐに助手席に乗り込んだ。

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