天国に行っても[大幅変更中]
「…どうしたの?いきなり」


「…なんか、してほしくなった」





「…はずかしいよ…」


「頼むよ」


翔がいつもにましてしつこく言ってきたけれど、このときの私は不思議に思っていなかった。


「…しょーがないなぁ」



なんて言って私は翔に1秒ほどだけ触れる、軽いキスをした。


”しょーがないなぁ”なんて、口では言ったけれど、ほんとは私だって嫌じゃなかったんだ。



翔はほほ笑んで


「ありがとう」


と言うと、また私にキスをしてきた。



翔は笑っていたけど、心の中ではどんな風に思っていたのかな…




ガララッ



「奈留ッ…」




お母さんたちが戻ってきた。


でも私は、翔に抱きしめられたまま…



翔もそれに気づき、手を放した。




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