天国に行っても[大幅変更中]

自信

・・・



私達はあのまま寝ちゃってたみたいで…。


結局2人とも9時まで寝てしまった。


…翔のお陰で、なんだか温かい夢を見たよ。



お母さんとお父さんは、わざと起こさないでいてくれたみたい。

気を使ってくれたんだよね。

今まで気を使わせたことなんてあまりなかったのにね。

なんか、ごめんね?

お父さん、お母さん…




「奈留、おはよ」


翔は柔らかく、そう言った。


「おはよ」


…幸せ。

おはよって

挨拶できるっていうことが幸せ。

私は、今改めて気付けたかも。

生きるってすごいこと。

朝起きて、おはよって言い合えることは幸せなことって。



「夜、眠れた?」


「うん。翔も?」


「おう」


翔はいつも通りの笑顔。

だけどね、翔も気付いたでしょ。

挨拶って、すごいことだって。



そして、お母さんとお父さんも挨拶を交わした。


…嬉しかった。


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