天国に行っても[大幅変更中]
「うん」


私は少し笑って答えた。


「…そう」


「うん」



お母さんは笑っているけれど、どこか心配そうだった。



「それじゃあ…お昼くらいには移動するから、用意をしておいてね」


「あ、はい」


…どんな子たちなのかなぁ…。

どんな子たちでもみんな病気なんだよね…。

…同じ存在か。


「…お母さんたち、朝ご飯食べたの?」


「まだだけど…」


「なら、食べてきなよ。翔も食べてないし」


私の都合で何もかも振り回せない。


みんなきっとお腹すいてる。


「いや、でも…」


「いいよ。遠慮しないで?食べないと、みんなも元気でないよ」


「分かった。ありがとう」

お母さんとお父さんは申し訳なそうに言った。


「ほら、翔も」


翔はずっと黙っていた。

なんか変。


「…俺もいる」


「え?」


「…おばさんたち、行ってきてください。俺、奈留と待ってます」


「なに言ってるの…」


「翔くん、奈留もこうやって言ってくれてることだし…それに翔くんも食べないと保たないわよ」


「俺は大丈夫です。それよりも俺は…」


翔はなんだか複雑そうな顔をしている。


…翔?


「…そこまで言うなら…」


お母さんとお父さんはまた申し訳なそうに言った。


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