天国に行っても[大幅変更中]
「行ってくるわね。翔くん、よろしくね」


「はい」


翔は微笑むと、私のベッドに座った。


「…なんで行かなかったの?」


…翔だって、お腹すいてるでしょ?

きっと、昨日のお昼から食べてないでしょ?

なんで待ってるなんて言ったの?


なんだか言いたいことがたくさんあった。


でも翔は、軽く一言で言った。


「奈留と離れたくなかったから」


たった一言だけど、優しくて甘い言葉。

私の胸はときめきと罪悪感でいっぱいになった。

「…ごめんね?私のせいで…」


…私が食べないって言ったからだよね…


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