天国に行っても[大幅変更中]
「さ、奈留も少し寝ろよ。どうせ昨日の夜もあんまり眠れなかったんだろ?」


…どうして分かったんだろう。


昨日は、一度家に帰ってもらって…


…あれ?


よく考えたら、今日は月曜日じゃない?


学校は?


「ねぇ、翔…」


私は思い切って翔に言おうかと思ったけど


「ん?」





「…なんでもない…」


…言えなかったよ。


だって翔の目が少し潤んでたんだもん。


少し眉毛が下がってたんだもん。


少し…泣きそうだったんだもん…


理由はよく分からないけど


なんとなく、悲しくて泣いているんじゃない感じがした。


…学校のことは夜聞こう。


こうして私はすぐに眠りにつけた。


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