天国に行っても[大幅変更中]
「奈留~。もう夜ご飯だよっ」


「んー…?」


気持ちよく眠っていたところを美希ちゃんによって起こされた。


「おーい、奈留の彼氏さん!!えっと~…」


「翔だよ」


少し困っていた美希ちゃんに私は助け舟を出す。


「んー…じゃあ翔くん!!もう7時だよ。奈留も起きてるよ」


美希ちゃんはそう言って翔の体を揺さぶらそうとした。


…気持ちよさそうだな…


「美希ちゃん、待って。まだ少し起こさないでおいてあげて?」


「え、いいの?」


「うん。気持ちよさそうだしね。8時くらいになっても起きなかったら仕方ないし、起こすよ」


私がそう言うと美希ちゃんはそっか、と微笑み


「じゃ、奈留。ご飯食べに行こ?先に未波もあんなも行ったよ。たぶん奈留のお母さんもお父さんも行ってるよ」


「うん。分かった。…じゃ、翔。ゆっくり寝ててね」


私は翔の頭を少しだけ撫でてから、部屋を出た。


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