天国に行っても[大幅変更中]
「あ、奈留」


「翔っ」


二階の踊場でバッタリ。


翔も結構小走りで来ようとしてくれてたみたいだった。


「…じゃ、帰る?」


「…うんっ」


こうして私たちは門を出て、いつも1人の道を2人で歩いた。


お互い照れて特に何も話さなかったんだけど、すごい嬉しくて、安心できて、心地よかった。


そこまでは時間の流れがすごく早くて、すぐに家の前まで帰って来ちゃったんだけど…


「送ってくれてありがとね」


「おう…っ」


そのときの翔はなんだかそわそわしてて、落ち着きがない感じだった。


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