天国に行っても[大幅変更中]
さっきまでの自分は一体どこへ行った?


心臓がドクドクと大きな音をたてる。


なにかゾッとするような、ムズムズするような、いてもたってもいられないような感じ。


私は病気と言う名の悪魔に体だけでなく心にまで取り付かれてしまっているんだ。


生きる、生きるのよ…


私はしわくちゃになるまで生きなきゃいけないのに…


不安しかない…


光が当たらないよ。


暗いよ。


私はやっぱり病気だ…



「…奈留?」


あんなちゃんの声に私ははっと我に帰る。


「あ、ご、ごめん。なんだっけ?」


私の作り笑いに気づいたのか、美希ちゃんはさらに申し訳なさそうな顔をした。


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