天国に行っても[大幅変更中]
お父さんは先生を呼びに行ってくれた。


私はこのとき、覚悟をしていなければならなかったんだね…









・・・


「奈留ちゃん」


先生らしき人が病室に入ってきた。


「えっと…」

「担当医の井上です」

若そうなカッコいい先生だった。

「調子はどうですか?」

「あ、今は…なんともないです」

「ならよかった」

井上先生はそういって軽く微笑んだ。


「さて…大事な話をしなければなりません…」

先生は真面目な顔をしていった。


「大事な…話?」

「そうです。とても、とても、大事な話です…」

「な、なんですか?」


なんなの…?


「お母さんも、お父さんも、そこにいるお兄さんも…君自身も…しっかり…しっかり、聞いてください」







「奈留ちゃん…あなたは…」















「脳に悪性の腫瘍があるんです」
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