僕に舞い降りた天使
「お父さん!!」
「なんだ。いきなり大きい声出して」
「いきなり婚約ってどういうこと!!?」
「どうもこうも、もう決まったことだ」
「だって!私まだ17だよ!?」
「お前が婚約すれば会社は安定するんだ」
「そんな…」
「話はそれだけか?私はもう出かける」
「…私の人生より会社が大事!!?」
「……」
「私付き合ってる人がいるの!!婚約なんてしない!!」
「相手の名前は?」
「神埼…陽呂」
「…お前が婚約しないなら、その神埼という男の人生がどうなるかわからないぞ」
一気に血の気が引いた気がした。