僕に舞い降りた天使
「すみません…私が記憶がないばっかりに…」
「気にしないでよ!なんか思い出せなくなるようなことがあったんだよ~!!」
ん?
この流れはマズくねぇか?
「そうそう!沙希ちゃんは良い子だし、記憶が戻るまで家に置いてあげればいいじゃん!!」
何言ってんだ巧!!
「それでいーんじゃないの?うちに来たのもなんかの縁でしょ!!」
葵までー。
「うーん…それもそうだなぁ…。よしっ!!家にいていいよ!!」
…うん。
親父はそういうと思った。
「え…?いいんですか!?」
「うん!記憶が戻るまでは家にいてよしっ!!そーだっ!高校もおじさんが働いてるとこに編入させてあげる☆」
親父…ウィンクじゃねぇから。
…俺の親父は俺が通ってる高校の校長だったりする。
こいつと同じ高校に通うわけ?
「でもそんな…!」
「大丈夫大丈夫☆大翔のクラスに入れてあげるね!!」
「うぇっ!!」
おっと、思わず変な声が出てしまった。
「あ、ありがとうございます!!」
……。
まぁ、いっか。
俺には関係ないしな。