僕に舞い降りた天使




私は陽呂に別れを告げた。



陽呂の最後の顔は今でもはっきりと目に焼き付いている。



私をまっすぐ見つめて…とても悲しい目をしてた。



なんでこんなことになっちゃったんだろう…。



全部…私があの人の娘だから。



お父さんの会社なんか知らない。



どうーなったって構わない。



私は私の人生を好きなように生きていきたい。



陽呂と一緒に生きていきたい。



ただそれだけなのに…。











「うっ…ふぁ…あ…」






「嫌だぁっ…別れたくっ…ないよぉっ!!」






「陽呂!!陽呂ぉっ!!」






どれくらい叫べば…あのころに戻れる?






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