僕に舞い降りた天使
陽呂と別れてから、私は学校を休んだ。
行く気がしなかったし、婚約するなんて誰にも知られたくなかった。
婚約する相手は私より20歳近く年上の人だった。
私は普通に恋愛することさえ許されない。
なんでみんなと同じように”普通”を望んではいけないの?
「沙希。もう学校へ行かなくても良いぞ」
「え?」
「婚約するんだから、同居することになるだろう」
「え!?またそんな勝手に…!!」
「なんだ?文句があるのか?」
「…ない…です」
やだ…!!
婚約なんてしたくない!!
………。
私は決心した。
もうお父さんのいいなりにはならない。