僕に舞い降りた天使
婚約披露パーティーの前日。
私は家を飛び出した。
婚約なんかしたくない。
自分の生きたいように生きる。
私は1番最初にお母さんのお墓に行った。
「お母さん…私、家出しちゃった…」
いくら語りかけても、お母さんは何も言わない。
「もう無理だよ…お父さんのために自分を犠牲にするなんてできない。私の人生は私のものだよね?」
「…初めてだったの!!あんなに私を愛してくれた人!!初めて…私を受け入れてくれて、守りたいって言ってくれたの…」
「だからもう…何も失いたくない」
お母さん…。
お母さんの大好きな人を大嫌いな私を許して…。
私は…親を捨てた。