僕に舞い降りた天使
私は歩き続けた…。
家出しても、どこに行けばいいのかもわからないし、お金も持ってない。
今までずっと甘やかされてきたんだって、すごく情けなかった。
そして、家出してから3日間飲まず食わず。
とうとう大翔の家の前で意識を手放した…。
パチッ
目を覚ました時、私は知らない部屋にいた。
誰かが私を拾ってくれたんだ。
最初に感じたのは…。
”嬉しい”
ただそれだけだった。
やっとあの狭いかごの中から出てこられた。
そして私は、山岡 沙希になった。