僕に舞い降りた天使




沙希が家に入っていくのを見て、俺は歩き出した。





あの場所へ向かうために。











いつまで俺は逃げるんだろう。






いつまで俺は前を見ないんだろう。






そう思っていた3年間。






逃げないと決めた今も、怖い。






本当に未来へ歩いていけるのか、怖い。







どれだけ歩いても、たどり着かないんじゃないかって…。











もうすぐ…夜が明ける。







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