僕に舞い降りた天使
背負うもの


俺は沙希と別れた後、最終の電車に乗った。



海がいるのは電車で2時間の場所。



海に会いに行く前にいろいろ見ておきたかった。



2時間後、駅に着いた。



海の実家がこの辺りだ。



ここにはデートで2・3回しか来たことがない。



海が好きだと言っていた公園も、喫茶店も、海辺も…。



何一つ変わったものはなかった。



時間が止まっているんじゃないかって思うくらい、変わってなかったんだ…。








だけど、そこには海はいない。







その現実が…悲しかった。














「海…会いに来たよ…」











< 126 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop