僕に舞い降りた天使
背負うもの
俺は沙希と別れた後、最終の電車に乗った。
海がいるのは電車で2時間の場所。
海に会いに行く前にいろいろ見ておきたかった。
2時間後、駅に着いた。
海の実家がこの辺りだ。
ここにはデートで2・3回しか来たことがない。
海が好きだと言っていた公園も、喫茶店も、海辺も…。
何一つ変わったものはなかった。
時間が止まっているんじゃないかって思うくらい、変わってなかったんだ…。
だけど、そこには海はいない。
その現実が…悲しかった。
「海…会いに来たよ…」