僕に舞い降りた天使
それから俺は海との思い出の場所に行くために電車に乗った。
海のお母さんと会えてよかった。
やっと止まっていた時間が動き出した。
今までずっと見ないふりをしていた海の”死”。
だけど、もうやめるんだ。
海はもういない。
それでも俺には未来がある。
海ではない誰かと幸せにならなきゃいけないんだ。
あの日、あの瞬間、海がなんて言ったのかわからなかった。
それは海が俺に残した最後の愛の言葉だった。
”大翔…愛してた”