僕に舞い降りた天使


どれだけ思っても、もう届かない海への想い。


願えばすぐに手に入る沙希の気持ち。


海への想いはきっと良い思い出として一生俺の中に残るだろう。


今すぐ沙希の気持ちに応えてしまえば、また誰かを愛する喜びが俺を人間らしくするんだろう。




俺は沙希のことが好きだ。




それはもう確かなものになっている。


だけど、それを伝えるということは“誓い”だ。


沙希を守るという“誓い”。


その覚悟がまだあやふやなままだから、もっとはっきりさせてから伝えたい。



【それはいつはっきりしたものになるの?】



それは…。


まだわからない。


でもなるべく早く。



【本当は?本当の理由は?】



本当の理由?





本当の理由は…




















もう誰も失いたくない。






もう誰も傷つけたくない。




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