僕に舞い降りた天使
「話?どんな…」
少し笑いながら俺のほうに振り返った葵。
俺がいつになく真剣な表情をしていることに少し驚いたみたいだ。
それに父さんと母さんも気づいたらしい。
巧は最初から俺のことをじっと見ていた。
俺はソファーに父さんと母さんに向かい合わせで座った。
「俺、昨日墓参りに行ってきたんだ」
「墓参り?誰の?」
巧が俺に問う。
「…俺の………元彼女」
「え………」
「3年前、事故で亡くなったんだ。」
「そんなの…聞いてないよ?」
「ああ。言ってない。でも今から全部話すから、聞いてほしい」