僕に舞い降りた天使


「………3年間前に進むことから逃げていたけど、これからはもう逃げない。これからもよろしくお願いします」


俺はみんなに頭を下げた。


「大翔が思うように生きなさい。私たちはいつでも見守ってるから…」


母さん…。


「ありがとう…」


俺は静かにリビングから出た。






キィー…


「沙希…」


ベッドの上から沙希の寝息が聞こえる。


疲れたよな…。


ベッドの端に腰掛ける。


沙希…。


「俺、海のお母さんに言ったんだ…」




――――――
  ――――――


「海との恋は良い思い出に変えてあげてね?」





「おばさん…俺…









海を愛してました」





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